2008年の北京オリンピック開幕前に世界中で聖火リレーが行われ、パリやサンフランシスコをはじめ世界中でチベット支援者による抗議活動が展開されたことは当会会報誌をお読みの方は記憶に新しいことかと思います。
来年2022年には同じ北京で冬季オリンピックが開催される予定です。ご存じのようにチベットを取り巻く状況は改善の兆しを見せず、残念ながら悪化の一途をたどるばかりです。あの聖火リレーが行われた長野で、善光寺本堂で、今一度中国共産党による弾圧の犠牲者の追悼法要と平和のためのピースマーチを行いたい、とチベット人と各民族、支援者の発案で追悼法要とピースマーチ(デモ行進)を行いました。計画の中心は当会幹事で2008年の聖火リレー出発地返上の中心人物のひとりである若麻績敬史住職(善光寺徳行坊)で、チベット人やウイグル人、南モンゴル人、香港人、そして各民族の支援者が集まり、企画されました。主催団体は当会を含め10団体となりました。
※当会の他、参加団体は以下です。スチューデンツ・フォー・ア・フリー・チベット・ジャパン(SFTJ)、在日チベット人コミュニティ、日本ウイグル協会、南モンゴルクリルタイ、世界モンゴル人連盟政治部、スタンド・ウィズ・香港@ジャパン、香港建国連盟、中国民主陣線、アジア自由民主連帯協議会
当日は晴天の下、約80名が集まりました。チベット人を初め、各民族が東京や名古屋、大阪などから多数駆け付けました。チベット人をはじめ、各民族の参加者が多く、熱を帯びていました。善光寺本堂での法要は参加者のすすり泣きが聞こえるなかで追悼文が読み上げられました。善光寺本堂での法要のあと、長野市内をチベット国旗、東トルキスタン国旗、南モンゴル旗、香港旗を掲げ各民族代表者を先頭にピースマーチを行いました。
このように大きな動きでなくとも、各自でできうる範囲で、チベットの平和を祈念し行動しつづけよう、と改めて誓う一日となりました。
追悼された犠牲者(一部) … 1949年に始まる120万人を超えるチベット人犠牲者、2011年に始まる自らを灯明となし167人ものチベット人焼身抗議者、1947年に始まる30万人を超える南モンゴル犠牲者、文化人権を守る南モンゴル人への弾圧とその犠牲者、近年武装警察による100名を遥かに超える殺害及び偽装死させられし香港人犠牲者、1949年に始まる300万人を遥かに超えるウイグル東トルキスタン人犠牲者、チベットウイグル東トルキスタン等〜数万人以上もの核実験犠牲者