このコーナーでは、チベットに関する豆知識をわかるやすくお知らせします

世界最高峰のチョモランマ(エベレスト)を有するヒマラヤ山脈を含むチベット高原は、実に広大です。
東西はおよそ3,000kmに及び、面積は日本のおよそ5倍。(チベットの「本来の」領域については、様々な議論があります)ほとんどの領域が4〜5,000mの高地にあり、チベット人たちが非常に厳しい風土の中で暮らしていることは想像に難くありません。

歴史的に、チベットは大きく分けて3つの地域に区分されています。東北部のアムド、東部のカム、そして中〜西部のウー・ツァン。
広く険しいチベットでは平地の国と比べて人々の行き来が制限されていたせいか、地域ごとに様々な文化があります。
特に、チベット関心者の間で話題に上がるのが、方言の問題です。チベット人同士でも他地域の人とは会話することがほとんど不可能なほどに異なる言葉になっています。
地域ごとに進化してきたチベットの文化は大変興味深い人類の財産であると同時に、チベット人全体が団結して自決することを困難にしているという側面も持ち合わせているようです。