スーパーサンガと広島チベット友好協会の主催、文殊師利大乗仏教会の後援のもと、広島結集2016「チベット平和の夕べ」バイマー・ヤンジン講演会が2016年8月29日午後6時半より、広島市中区加古町JMSアステールプラザにて約180名のご参加者をいただき、滞りなく開かれました。
第一部はロサン・プンツォ師(広島・龍蔵院デプン・ゴマン学堂日本別院)のチベット語による読経に続き、大下大圓師(岐阜・千光寺)が経頭を務め、結集の名にふさわしく、全国各地、広島、愛媛、山口、東京、兵庫などから集まった僧侶16名が、入場者および諸般の事情で当日参加が叶わなかった当会の僧侶・在家会員、チベット支援協力者の皆さまと心をひとつにして、チベットの自由と尊厳のために犠牲になった人々を悼み、チベット、日本、世界の平和を祈る壮観で厳粛な共同法要が行われました。
第二部は、バイマー・ヤンジンさんがユーモアたっぷりの語り口で、日本とチベットの文化の違い、家族のあり方などを話され、会場には共感と感動の雰囲気が満ちていました。
8月29日の結集大会に多くの方にご参加ご協力いただき誠にありがとうございました。おかげさまで無事に終了することができました。ご来場いただいた多くの方が、法要と講演に感激して帰られました。チベットのことを少し理解していただけたと思います。今後ともよろしくお願いいたします。
スーパーサンガ 代表 吉田正裕
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結集は大変に有意義な内容でした。法要の職衆には地元広島周辺の有縁の方達が集ってくださり、大勢で営むことができました。そしてその後のバイマー・ヤンジンさんのご講演が圧巻でした。
正直申し上げまして、ヤンジンさんの歌の素晴らしさはよく存じ上げているつもりでしたが、今回は歌でなく「講演」のみということで少々訝しく思っておりましたが、実際にお聞きしてその内容に驚きました。涙あり笑いありのあっという間の90分で、心に深く沁みました。ぎりぎりの瀬戸際で踏ん張るチベット人とその文化が持つ素晴らしさ、そして私たち日本人の豊かさ、加えて人誰もが感じ得る“幸せ”の本質。多くを考えさせられる時間でした。
素晴らしい結集をご準備いただいた吉田代表様、広島チベット友好協会の皆さまに心より感謝申し上げます。
飯島俊哲(当会幹事)
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広島結集に参加することができ、識衆16口の経頭をさせていただきありがたく存じました。そのおかげで客席も俯瞰でき、般若心経を唱えるところでは、多くの客席の方が合掌して唱和されていました。ヤンジンさんの感動的で自然なお話は、聴衆の胸を熱くし、現代の日本人にも警鐘を促し、真の幸福は何かを訴える内容でした。役員の参加は少なかったですが、意義ある会だったと思います。各地で、地道なこういった活動を続けながら、チベットの応援ができることが大事であると再認識しました。事務局や関係者の方にお礼を申し上げます。
大下大圓(当会幹事)
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広島では大変お世話になりありがとうございました。広島チベット友好会の皆さまとの交流も含め、とても意義深い結集だったと感じました。
緑川明世(当会幹事)
敬ふて三世十方諸仏諸菩薩、殊にはチベット伝承タントラ諸尊、総じ一切三宝の境界に申して白さく。
おもんみるにチベットは永きに亙り仏法を以ては國を収め、善道を修しては人倫を保つ。これ、誠に稀有にして、人類史の輝かしき宝なり。
然るに西暦一九四九年、中国共産党は突然チベットに侵攻を開始、「農奴解放」の美名を以て仏法の国チベットを武力制圧す。
以来、言語宗教をはじめとする文化的虐殺政策は進みて、人心の疲労困窮は極まれり。ここに西暦一九五九年三月十日、ラサにおいて被圧政に耐えかねる人々、自由を求めて一斉蜂起を敢行す。
さりながら、哀しいかな、恐ろしいかな、武力の前に尊き人命を奪い、寺院を滅亡する。
法王ダライラマ十四世はインドに亡命し、幾万の人々も厳寒のヒマラヤを超えて難を逃げる。仏、日陰り、闇夜チベットを覆いて法灯まさに消えんとす。
然りといえども、この日この時、人心に民族の誇り粛々と目覚め、故に人々は「三月十日」をもふてチベット民族蜂起の日となす。
以来五十数余年、法王以下、全チベット人は、仏法に基づき耐えがたきを耐え、対話の精神を以て中国政府に平和的解決を求め続けたり。その愛と非暴力の姿勢は国際社会の賞賛を集め、世界に慈悲心を呼び覚ますものなり。
今、我等宗派を超えてチベットの平和を祈念し行動する僧侶在家の会は、チベット問題の真実を学ぶ伝え、チベットの友に安息の日が訪れるその日まで、問題を注視することを誓い、全ての経緯を人類の記憶に刻み、とこしなえに伝えるものなり。
本日ここに、宗派を超えてチベットの平和を祈念し行動する僧侶在家の会は、第四回結集大会を平和都市広島で開催し、過去五十数余年来の一切の犠牲者追悼の法要を勤修す。併せてチベット問題の即時解決とダライラマ法皇の長寿を祈念するものなり。
チベットの國を護るという観音大悲の請願を叶えたまえ。
維時平成二八年八月二十九日
宗派を超えて平和を祈念し行動する僧侶 在家の会
会長 吉田正裕 敬白