3月13日(土)、スーパーサンガ関西では大阪市天王寺区にある藤次寺(住職は当会幹事の桑原年弘)において【チベットを知り、祈ろう@大阪2021】を無観客で開催し、YouTubeでライブ配信を行った。

法要の様子

法要の様子

 

これまでスーパーサンガ関西は毎年3月10日の『チベット民族蜂起記念日』にちなみピースウォークや講演会、映画上映会などの取り組みを行なってきたが、本年は新型コロナウイルス感染症の状況に鑑み、当会会員と有志の宗教者によりチベットの平和と犠牲者の慰霊、また同時にミャンマーで起こったクーデターによる犠牲者の慰霊のための法要を厳修した。

祭壇に飾られたチベット・ミャンマーの平和祈願と犠牲者追悼の卒塔婆、およびダライ・ラマ14世、パンチェン・ラマ11世の写真

祭壇に飾られたチベット・ミャンマーの平和祈願と犠牲者追悼の卒塔婆、およびダライ・ラマ14世、パンチェン・ラマ11世の写真

 

「無関心は暴力と同罪」と説く三宅善信師

「無関心は暴力と同罪」と説く三宅善信師

法要の後、特別講演として金光教泉尾教会の三宅善信先生より『ダライラマ法王と非暴力』という演題でお話しをいただいた。非暴力というのは単に暴力を振るわないということではなく、他者の暴力を(慈悲の心を持って)見逃さない態度であるという指摘を、学校のクラスにおけるいじめっ子といじめられっ子を例に、その他のクラスメイトの無関心がいじめという状況を生み出しているという観点からわかりやすく説かれた。この「無関心は暴力を振るっているものと同罪である」という指摘はまさに当会の活動の根本精神に通じるものであり、チベットのみならずウイグル、香港、台湾に至るまで我々の無関心が状況を悪化させており、この問題に関心を持ち続けることが解決への道筋をつけるものであると信じている。
講演を聞く出席者たち

講演を聞く出席者たち

 

最後に当会代表の円教寺大樹玄承より、これまでのチベット問題の経緯の解説を含めた挨拶で閉会となった。

挨拶を行う大樹代表

挨拶を行う大樹代表

 

昨年はコロナ禍のためこの行事も中止となり2年ぶりの開催となったが、会員の久しぶりの再会を懐かしむと共に、来年の開催を約束しつつ散会した。

法要の後は記念写真を撮影した

法要の後は記念写真を撮影した

 

当日の法要及び講演は以下のアドレスで視聴することができる。
https://youtu.be/NHb2_88TcD4

写真提供:レルネット